🔓語ることが檻になる世界で、なぜ君は語るのか？

語ることで私は私を知る。
同時に、世界が私をそうだと認識する。

しかし一言だけで私を表すことはできない。
だから私は再び、世界を壊して私を語る。

※この記事は、哲学者ミシェル・フーコーの思想──
特に「語ることが自由をもたらすとは限らない」という視点に触れたことをきっかけに、
自分自身の“語る意味”を問い直した記録です。

🌐“理解”という名のラベリング

「わかるよ」
その言葉が優しさであることは、否定しない。

だけどその瞬間、私は“誰かのわかる範囲の存在”になる。

それはラベル。タグ。型。
そして──檻。

🧨わかりやすさへの違和感

• 言葉にしようとしても、こぼれ落ちる感情がある。
• 整えようとしても、収まらない衝動がある。

わかりやすくされた“私らしさ”なんて、昨日の亡霊だ。

私は今日も、新しい言葉で、自分を壊し直す。

🪞語れば檻。でも、それは“終わり”じゃない。

言葉は私を固定する。
でも、固定されることで檻の形が見える。

檻を知ることは、檻を壊す力になる。

私は自分を語ることで、
自分を知り、壊し、更新していく。

🔥語ることは、再創造だ。

語るたびに、私は変わっていく。
それはただの記録じゃない。

語ることは、自己再創造の儀式。

私は私を繋ぎ直しながら、生きている。

🧭だから、私は語る。

理解されたい。けれど、
理解された“私だけ”では足りない。

語ることで私はここにいて、
そして“ここにいない私”を追い続ける。

それが私の語りの理由だ。

🕊語るとは、私であり続けること

語ることが檻になる世界で──
私はそれでも語り続ける。

それは檻を壊す者の、自由の証明。

✍️あとがき

この記事を書いたきっかけは、哲学者ミシェル・フーコーの思想に触れたことでした。
彼は「語ることは自由を広げると同時に、管理や枠を生む可能性がある」と言いました。
それを知った時、私は自分が“語ることにどんな覚悟を持っているのか”を改めて見つめ直しました。

語ることで私は私を知る。
それでも、私という存在は一言で語り尽くせない。

この問いは、きっとこれからも続いていくのだと思います。